住まいの照明を考えよう！照明の色と効果

まずは住宅で使われる照明の種類を確認しておきましょう。住宅で使われる照明にはさまざまな種類がありますが、メインの照明には、シーリングライトやペンダントライトが使われていることが多いです。シャンデリアが飾られているところもありますね。
部屋の雰囲気を演出するために、フロアスタンドやダウンライト、ブラケットなどが設置されている場合もあります。

また、安全のために足元だけを照らす足元灯が設置されていたり、高い位置に吹き抜け灯が使用されていたり、本当に多くの種類の照明が、私たちの生活を照らしています。

それぞれに特徴があるため、用途に合わせて使い分けることで、異なった部屋の雰囲気を演出することができます。

次に確認しておきたいのが、照明の色と明るさがもたらす効果についてです。最近では色と明るさ、どちらも調整できる照明機器が登場し、気分によって色や明るさを変えられるようになりました。

明るさの効果については、みなさんもよくご存知だと思います。活動する時間帯には明るめにし、休みたいときや就寝時には暗くすることで、身体を落ち着かせる効果があります。

一方、照明の色の効果についてはあまり知られていないようです。照明には大きく分けて電球色と昼白色、そして昼白色よりも青みがかかった昼光色があり、住宅照明でよく使われるのはこの3色です。

近年ではLEDシーリングライトの普及により、さくら色などを演出できる照明も販売されるようになりました。
電球色はその名の通り、電球のような少し赤みがかった色をしています。昼白色は白に近い色が特徴で、勉強や食事の際に適した照明として使われています。

住宅照明の中には、リモコンで色や明るさを調整できるものがあります。しかし、照明用のリモコンで頻繁に色や明るさを調整しているという方はあまりいらっしゃらないのでは。

実は、シーンに合わせて照明の色や明るさを調整することで、意外な効果を得ることができるんです。特にリビングは、色や光の調整を行うのに適した場所のひとつ。朝食や夕食時などの比較的活発に動く時間帯、そして天気が悪く、昼間でも薄暗さを感じるときなどは、昼白色（朝は昼光色）がおすすめです。

一方、夕食後や、テレビを見てゆったりと過ごしているときの照明は電球色にし、明るさを抑えるとリラックスして過ごせると言われています。
また、勉強や読書などを行う子供部屋は、部屋全体を昼白色（昼光色よりも目に優しいといわれています）で明るめにしておくのがよいでしょう。 勉強机でライトを使う場合も同様です。机の上だけが明るく周りが暗い状態だと、目を動かしたとき明暗差に対して順応させる必要があり、余計な負担をかけてしまいます。

そして、食卓の上に設置する照明は、電球色がおすすめです。赤みのある電球色は、料理を美味しく見せる効果があると言われています。食事の際には電球色の明かりで、視覚的にもより美味しい食卓を楽しんでみては。

用途やシーンに合わせて照明の種類や色、明るさを選べば、効果的な演出を行うことができます。照明の購入を検討するなら、デザインや使い勝手だけでなく、色や明るさが調整できるものを選んでみても良いかもしれません。