ツーバイフォーの構造とは

阪神淡路大震災で耐震性の高さが広く知られるようになった「ツーバイフォー住宅」。耐震性だけでなく耐火性にも優れ、コスト面や品質面でのメリットも多いと言われています。
ここでは、ツーバイフォー住宅の構造やメリットについて紹介します。
ここでは、ツーバイフォー住宅の構造やメリットについて紹介します。
ツーバイフォー住宅とは
ツーバイフォー工法とは、アメリカの開拓期時代に考案された工法で、規格材の約2インチ×約4インチ(ツーバイフォー)を主な基本構造材とし、6種類の規格木材を組み合わせて家の骨組みを構成する工法です。在来の木造軸組み構造と異なるのは、柱で家を支えるのではなく、壁で支える点にあります。
明治時代、北海道にこの工法が伝わったことをきっかけに、広く使用されるようになりました。観光地として有名な札幌市の時計台も、この工法で建てられた建築物のひとつです。
アメリカやカナダなどの北米地域では、木造住宅の90%以上がこのツーバイフォー工法を採用していると言われています。
日本でのシェアは、日本ツーバイフォー建築協会の調査によると、令和2年度で全住宅の11.0%であり、国内での累計着工数が300万戸を超えました。
明治時代、北海道にこの工法が伝わったことをきっかけに、広く使用されるようになりました。観光地として有名な札幌市の時計台も、この工法で建てられた建築物のひとつです。
アメリカやカナダなどの北米地域では、木造住宅の90%以上がこのツーバイフォー工法を採用していると言われています。
日本でのシェアは、日本ツーバイフォー建築協会の調査によると、令和2年度で全住宅の11.0%であり、国内での累計着工数が300万戸を超えました。
ツーバイフォー住宅のメリット
ツーバイフォー工法は、木材の規格を統一することによって木材の供給が安定し、低コスト、高品質の実現を可能にしました。構造ルールが厳密かつ明確に定められており、施行の手順もマニュアル化されているため、大工の技量に左右されることなく、一定の品質を見込むことができます。
また、増改築が容易な点もメリットだと言えます。事前に将来の増改築を見据えてプランニングすることで、より可変性の高い住宅を実現できます。
子供部屋を2つに増やす間取り変更や、平屋に2階部分を増築することも可能です。
また、増改築が容易な点もメリットだと言えます。事前に将来の増改築を見据えてプランニングすることで、より可変性の高い住宅を実現できます。
子供部屋を2つに増やす間取り変更や、平屋に2階部分を増築することも可能です。
ツーバイフォー住宅の耐震性について
日本ツーバイフォー建築協会によると、全壊約10万1,000棟、一部損壊約28万9,000棟以上という大きな被害を招いた阪神淡路大震災においても、ツーバイフォー住宅は全壊が0、96.8%の住宅が特に補修をしなくても継続して居住可能な状態だったそうです。
なぜツーバイフォー構造が地震に強いかというと、ツーバイフォーは面で支えられているからです。柱(線)で支えられている在来工法に比べ、揺れを面全体で受け止め、かかる圧力を分散することができるのです。また、木造で大丈夫なのかと思われがちですが、実は木材は伐採されてから100年、200年と経つ内に、逆に強度が上がっていくという特徴も備えています。
なぜツーバイフォー構造が地震に強いかというと、ツーバイフォーは面で支えられているからです。柱(線)で支えられている在来工法に比べ、揺れを面全体で受け止め、かかる圧力を分散することができるのです。また、木造で大丈夫なのかと思われがちですが、実は木材は伐採されてから100年、200年と経つ内に、逆に強度が上がっていくという特徴も備えています。
ツーバイフォー住宅の耐火性について
強度が強くなるといっても、木造なので火が点けばすぐ燃えてしまうのでは?という疑問もわくかもしれません。しかしツーバイフォー住宅は、住宅金融支援機構が定める「省令準耐火建物」の基準を満たしている場合がほとんどです。これにより、在来工法による住宅よりも火災保険料が安くなるというメリットまで得られます。
それでは、なぜツーバイフォー住宅が耐火性に優れているのでしょうか。
ツーバイフォー住宅には、焚き火に使うような細い木を使うわけではありません。充分な太さ、厚さを持った木が使われます。厚さがあれば、たとえ火が回ってきたとしても、表面に炭化層が作られ、それ以上進行することを食い止めます。鉄のように高温になって変形してしまうという心配もありません。火の通り道を防ぐように枠組み材などが組まれているファイヤーストップ構造にもなっているので、燃え広がりも防げます。
また、壁の内部に仕込まれた石膏ボードも、結晶水が含まれていて火災時に水蒸気を放出するなど、耐火性に一役買っています。
高品質の実現と共に、耐震性や耐火性まで期待できるのがツーバイフォー住宅です。ぜひ選択肢に入れてみてください。
※2021年9月時点の情報
それでは、なぜツーバイフォー住宅が耐火性に優れているのでしょうか。
ツーバイフォー住宅には、焚き火に使うような細い木を使うわけではありません。充分な太さ、厚さを持った木が使われます。厚さがあれば、たとえ火が回ってきたとしても、表面に炭化層が作られ、それ以上進行することを食い止めます。鉄のように高温になって変形してしまうという心配もありません。火の通り道を防ぐように枠組み材などが組まれているファイヤーストップ構造にもなっているので、燃え広がりも防げます。
また、壁の内部に仕込まれた石膏ボードも、結晶水が含まれていて火災時に水蒸気を放出するなど、耐火性に一役買っています。
高品質の実現と共に、耐震性や耐火性まで期待できるのがツーバイフォー住宅です。ぜひ選択肢に入れてみてください。
※2021年9月時点の情報