Project History
越ヶ谷蔵のあるまちづくりプロジェクトの歴史。
PROJECT 1
~歴史ある「蔵」を残し、活かすプロジェクト~
旧日光街道が通る歴史ある街「越谷」。そこには歴史的建造物も多く見ることができたが、開発が進む中で古き良き景観は失われようとしていた。「ことのは 越ヶ谷~蔵のある街づくりプロジェクト~ 」のメンバーはそういった地に残る江戸後期に建てられた蔵を訪れ、歴史的価値のあるこの蔵を経営理念に基づき、継承していくことを決めた。

※ことのは越ヶ谷 2016年10月分譲済み(撮影:2016年3月)
2013年 | プロジェクト始動
蔵が持つ歴史的な価値を未来へつながる普遍的価値へと発展させていくために本プロジェクトが始動した。開発計画地には江戸後期に建築されたと見られる3つの蔵が残され、比較的損傷が少なかった内蔵を再生していくことなどが決められた。時期を同じくして越谷市による景観計画が施工。旧日光街道沿道特定地区も制定された。その中で中央住宅は市との協議を重ね、半永久的に残すために市へ寄付することが決定。蔵の歴史に心から敬意を払い、今回のプロジェクトは本格的な幕を明けた。
2016年 | 蔵を囲む街並みの完成
2013年から調査を開始し、2014年には米蔵・粕蔵、その他の解体を開始。同年12月には戸建て分譲4邸のプランが決定し、2016年には完成。 およそとして、2年半の歳月を投入し、蔵と融合しながら、4邸の街並みづくりに取り組んだ。その規模で2年半という時間をかけることは初めてだった。

※ことのは越ヶ谷 2016年10月分譲済み(撮影:2016年3月)
越谷市初の景観協定締結
4邸の街並みを将来に渡って維持していくために、景観法が定める「景観協定」を2017年に越谷市で初めて締結。用途・外壁色・植栽に関する自主規制を設け、住民が協力して景観の形成を進めることで、未来に渡って越谷らしい古き良き街並みを維持していく仕組みを作った。

※ことのは越ヶ谷 2016年10月分譲済み(撮影:2016年7月)
2015年グッドデザイン賞 受賞
本プロジェクトの取り組みは、2015年グッドデザイン賞を受賞した。 原風景を今に残し、魅力を後世に伝え、地域の活性化の拠点に創り上げることをコンセプトに、今では入手困難な材、匠の技法など、歴史的価値の高い建物の一部を現在の素材と融合させ、古くからある建築物を補修し、分譲住宅の一部として利用した「豊かな街並みへの貢献と同時に、新築4邸の分譲住宅地の目玉として付加価値化したプロジェクトである。ビジネスの目線と街並みへの貢献意識を両立させたことが素晴らしい」と地域に価値ある影響を及ぼしていくデザイン性の高さなどで審査員による高い評価を得ることができた。
PROJECT 2
~古民家を再生し個性豊かなテナントが集結する「はかり屋」~
旧日光街道沿で1905年より約120年のもの間、越谷のまちを見つめ続けてきた旧大野邸 秤屋。2018年4月に120年の時を経て、こだわりのショップやレストランの集まる古民家複合施設「はかり屋」として再生しました。食からインテリア、癒しやクリエイティブスペースなど多彩なジャンルの各店に多くのお客様が来場している。

古民家複合施設 はかり屋/現地より徒歩5分(360m)
2013年 | プロジェクト始動
「はかり屋」は、明治38年に建てられた土蔵がある明治時代の商家の代表的建造物。この地域の資産を活かして、新たな賑わいを創出することを目指し、2018年内外とも元の建築物の風情を残しつつ、格子戸や石畳、植栽を新たにし、耐震補強も実施。個性的なテナントを集め、新たな賑わいを作る場として、歴史的建造物を現代によみがえらせるプロジェクトが始動した。
2018年 | 「はかり屋」オープン
永く運用されるために、建物オーナーと事業者をスムーズに結びつける仕組みとして「行政」「民間」「地元団体」が一体となった「越ヶ谷まちづくり会社」も設立。古民家施設に元気な地元事業者を集結。これらの取り組みが評価され、2018年グッドデザイン賞を受賞。
2018年11月16日に開催された文化審議会文化財文科会の審議・議決を経て、2019年3月29日に主屋、土蔵の2件が国の登録有形文化財(建造物)への登録が正式決定した。

古民家複合施設 はかり屋/現地より徒歩5分(360m)

※掲載の地図は現地周辺を簡略化して描いたもので、道路形状等は実際とは異なります。
お茶を贈る人 カフェ/茶葉販売
[営業時間]10:30~17:30/月曜日 10 :30~16:00
[定休日]火・水曜日/不定休
日本料理 すぎ多 日本料理
[営業時間]12:00~14:30/18:00~22:00(完全予約制)
[定休日] 水曜日/不定休
uetro 古民家ビストロ
[営業時間]11:30~22:00
[定休日]月曜日/不定休
遊佐農場 野菜・自然食品販売
[営業時間]11:00~18:00
[定休日]水曜日
naya クリエイティブスペース
[営業時間]イベント、入居者によって変動
[定休日]イベント、入居者によって変動
yururi リラクゼーション
[営業時間]10:00~21:00
[定休日]不定休
※各施設までの徒歩所要時間(距離)は、「最も遠い号棟を起点」に計測しております。
※現地からの距離は地図上の概測です。徒歩での所要時間は80m=1分で換算、端数は切り上げています。
PROJECT 3
~大正時代の蔵を補修した多目的スペース「糀屋」~
都築家糀屋蔵は、味噌醸造業を営む商家によって、造られた、土蔵風の鉄筋コンクリート造の2階建て倉庫。屋根は切妻造で、銅板瓦棒葺きが施されていた。砂利洗出し仕上げの外壁と内部は壁が板張りで、天井は漆喰仕上げ。平側に入口を持ち、扉はダイヤル錠の付いた金庫風の堅牢な佇まいを漂わせ、市内最古の洋式建築物と考えられていた。しかし、昭和33年に醸造業が廃業となり、取り壊しが検討されたこともあった。

糀屋/現地より徒歩5分(400m)
2020年 | オープン
絵本や小説など約1000冊が並ぶ私設図書室を中心にカフェ、ワークショップが楽しめる複合施設として再生し、2020年5月にオープン。多くの人々の居場所となっている。
2023年 | 登録有形文化財 登録
2023年3月17日に開催された文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て同年8月7日、国登録有形文化財(建造物)に登録された。

※画像はイメージです。
SHOP INFORMATION
watage 私設図書室/文庫カフェ
[営業時間]10:30~17:00
[定休日]月・火・日曜日
蔵カフェkochokocho カフェ
[営業時間]11:00~16:00
[定休日]第2、第4水曜日
※各施設までの徒歩所要時間(距離)は、「最も遠い号棟を起点」に計測しております。
※現地からの距離は地図上の概測です。徒歩での所要時間は80m=1分で換算、端数は切り上げています。
Project History KURA
~この蔵との出会いからすべてが始まった~

※掲載写真は、2015年7月に現地を撮影したものです。
~地域の人が集まる拠点として生まれ変わった「油長内蔵」~
地域の人が集まる拠点として生まれ変わった「油長内蔵」。曳家という工法を用いて蔵を現在の位置まで移動。休日には地域の人が集まるまち蔵カフェとして活躍したり、住まいに関する相談窓口として機能。地域活性の拠点となっている。

※掲載写真は、2014年3月に撮影したものです。
2014年3月
曳家という工法を用いて蔵を所定の位置まで移動。100t以上ある蔵をジャッキアップさせ鉄骨のレールの上を走らせた。

※掲載写真は、2014年10月に撮影したものです。
2014年10月
蔵を180度回転させて道路側に開口部を向けた。近隣の越ヶ谷小学校の3年生120人の児童に課外事業の一環として曳家体験をしてもらい、新たにつくった基礎の上に載せ土台と基礎を連結させた。
<2018年 紺綬褒章 受章>
地域の蔵や古民家を活用した魅力ある街づくりに役立てていただくため、越谷市に対し「油長内蔵」の寄附を行いました。その取り組みが認められ、紺綬褒章を受賞。
<2025年 登録有形文化財 登録予定>
国の文化審議会は2025年3月21日、国の登録有形文化財に登録するよう文部科学相に答申した。今回対象となる内蔵は小規模ながら、丁寧なつくりが「造形の規範となっている」と評価された。



※掲載写真は、2015年7月に撮影したものです。
地域住民の交流やイベントの拠点
「まち蔵カフェ」は、毎週、金・土・日曜10時~15時まで営業。カフェの営業時間中は2 階まで見学でき、気軽に立ち寄ることができる。また、空き家・空き地相談会、地域や歴史をともに学びあう勉強会として「まち蔵塾サロン」を開催している。